目的:破裂脳動脈瘤において開頭手術との比較により血管内治療(コイル塞栓術)で Modified Rankin Scale 3 から 6 で定義される要介助患者の割合または死亡率が減少するかどうかを検討すること。
方法:
2,143 例を無作為に血管内治療(コイル塞栓術)(n=1070)または開頭手術(クリッピング術)(n= 1073)に割り付けます。ほとんどの無作為に抽出された症例は評価が良好(WFNS分類 I と II において 88 %)で、サイズが小さい前方循環系動脈瘤(92 %が 11 mm以下)でした。
結果:
結果:
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血管内治療 (n=801)
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開頭手術 (n=793)
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死亡あるいは術後 1 年で
要介助の割合(MRS 3 から 6) |
23.7%
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30.6%
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- 相対リスク減少率は血管内治療群が 22.6 %低く、絶対リスク減少率は血管内治療群が 6.9 %低い結果となりました。
– 術後1年以内の再出血率は、血管内治療群では 2.4 %、開頭手術群では 1.0 %でした。術後1年以降のフォローアップでの再出血は、血管内治療群で 1,276 例中 2 例、開頭手術群では 1,081 例中 0 例でした。
– 術後1年以内の再出血率は、血管内治療群では 2.4 %、開頭手術群では 1.0 %でした。術後1年以降のフォローアップでの再出血は、血管内治療群で 1,276 例中 2 例、開頭手術群では 1,081 例中 0 例でした。
結論:
破裂脳動脈瘤で両方の治療法に適合した症例において、コイル塞栓術は開頭手術と比較して1年の無障害生存率では患者さんに非常に良い結果を出しています。
破裂脳動脈瘤で両方の治療法に適合した症例において、コイル塞栓術は開頭手術と比較して1年の無障害生存率では患者さんに非常に良い結果を出しています。
Molyneux A, Kerr R, Stratton I, Sandercock P, Clarke M, Shrimpton J, Holman R.
Lancet. 2002: 360: 1267-74.
Lancet. 2002: 360: 1267-74.