目的:特定の地域における未破裂脳動脈瘤の治療結果に与える血管内治療の影響を決定すること。
方法:
1990年1月から1998年12月までカリフォルニア州の退院データベースから、未破裂脳動脈瘤の診断記録が集められました。合計2,069例が未破裂脳動脈瘤の治療を受け、そのうち、1,699例が開頭手術、370例が血管内治療を受けました。
結果:
結果:
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開頭手術 (n=1699)
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血管内治療 (n=370)
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有害事象*
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25.4%
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9.7%
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院内死亡率
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3.5%
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0.5%
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入院期間 (日数)
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11.8
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7.1
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医療費
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$64,000
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$37,000
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*ここでは有害事象を治療の経過途中における院内死亡、介護施設・リハビリテーション病院への転院数としてカウントしました。
また、年齢・性別・人種・入院理由・治療の年・病院規模・施設での観察データは、一般的な推測方程式で補正した多変量解析を行いました。
また、年齢・性別・人種・入院理由・治療の年・病院規模・施設での観察データは、一般的な推測方程式で補正した多変量解析を行いました。
結論:
カリフォルニアにおいて、未破裂頭蓋内動脈瘤の血管内治療は開頭手術と比べて、有害事象リスクが少なく、医療費用の低減、入院期間の短縮が認められました。
Johnston SC. Stroke. 2001 Mar; 32(3):597-605..